グラグラと揺れた時は「やばい!とんでもないことが起こってる!」とハラハラドキドキしっぱなしでした。あまりの突然の出来事にドラゴンヘッド的な世紀末さえ脳裏に浮かびました。程なくして揺れは収まりテレビをつけて見ると、宮城県で地震という情報が。都内でも数箇所火災が発生している模様でしたが、地震発生直後故か他の情報は乏しく、その時は「あんなに大きな地震だったのに、意外と世の中は普通なんだな」とすら思ってしまいました。
でも、次第に津波の映像や詳細な被害状況を目の当たりにして事の大きさが分り、ただただ言葉を失うばかりでした。自分も震度5強ですがその時の恐怖は鮮明に覚えているので、報道されている内容すべてが脳内で自分のことのようにすり替えられて、とても他人事には思えなかったです。「これ、映画じゃなくて現実なんだよな」と何回思ったことでしょう。
これまでに巨大地震は日本に限らず世界中で起こっていて、その都度自分なりに心を痛めて募金していましたが、今回は自分も(東北地方の方とは比べものになりませんが)被災者の一人なわけで、そうなると実感が全然違うことにびっくりしました。もっと言うと、今までは心を痛めるフリをしていて、結局は他人事として処理していたんだなあとすら思ってしまいます。でも正直な話、大体の人は自分みたいなスタンスだったと思うんですよね。まあ、それが「平和」であることの証だったのかもしれませんが。
そんなこんなで11日は地震から気分も落ち込んで、かといって楽しいこともしたくなくて、でもとりあえず現実を見なければとテレビを見続けて気分が落ち込んで・・・というネガティブスパイラルな状況にいました。翌日はさらにショッキングな映像が垂れ流しにされてて、ますますテレビから目が離せなくなりましたが、次第に同じ映像の垂れ流しやグダグダな現地レポートやインタビュー、「そんな質問したって、そいつに分るわけねえじゃん!」と思わず突っ込みたくなるような展開に疲弊しきりで正直テレビはもういいやと思ったのが12日の夕方です。
夕方からは歯医者の予約があったので久しぶりに外に出てみると地震が嘘だったかのように街は平然としていて少し拍子抜けでした。その時から自分の中に「リフレッシュは大事だな」という思いが芽生えて、翌日は散歩に出かけたりして積極的に外部とコミュニケーションをとってみるも、夕方寄ったヨーカドーではみんなが買い溜め&買い漁り傾向なのを見てまた一気に現実に戻されてしまったのも事実。夜は夜で計画停電だったり、安否不明者が1万人だったりと悲しいニュースばかりで、せっかく気分転換を図ったのに一気に現実に引き戻されてしまいました。
管総理の会見では国民に涙ながらに訴える姿を見て「なんか、ハリウッド映画でこういう場面あったよな」と冷静に見てしまう自分もいましたが、個人的にはちょっとグっときてしまいました。説得力があるかないかはさておき、言ってることは間違ってないと思うし、今日本が試されてると思ったからです。でも会見終わっても拍手がないんですよね。そこが日本人というか、これがアメリカ人とかだったら拍手してウオーーーってなるだろうに。それが見てて少し寂しかったです。まあ、もともと支持率低い内閣だから人気ないんだけどさ。
そして明けて今日。みんなが「おいおい、こんな状況で仕事やんなきゃいけないのかよ」みたいな状況で今に至るわけですが、これから一体どうなっちゃうんでしょうか? 私は余震が怖いです。あんな思いはもう二度としたくないくらいです。それと、電話もメールも171(←繋がらなかったら意味ないじゃんか)も繋がらない状況の中、twitterとmixiにはかなり助けられました。一番繋がったし確実だし。災害時安否確認用に両親と兄弟にも始めてもらいたいくらいです。(でも自分のつぶやき見られたくないから却下)
とりあえず、個人的に思っていることは
1.テレビを垂れ流して見ても意味がない。むしろマイナス。ほどほどが良い。
2.気分転換を心がける。
3.「備えあれば憂いなし」というけれど、買い占め傾向はちょっとねえ…。
の3点かな。
みなさん頑張って生きましょう。